TimeMap

TimeMap / ガイド

手動で時間を記録するのが、続けるほどしんどくなるのはなぜか

計測アプリを使い始めた最初の一週間が、そのアプリが一番使いやすい瞬間です。カテゴリは三つか四つ、開始ボタンと終了ボタン——何も考えずに二回タップするだけです。半年後、同じ二回のタップが重く感じられ、アプリが重くなったように思えます。実際には、アプリ自体は何も変わっていません。変わったのは、タップして選ぶ一覧のほうです。以前は四つしかなかったものが、今では二十あり、その中から正しいものを選ぶこと自体が、一日に何度も繰り返される小さな作業になっています。

カテゴリの一覧は、増える一方で減らない

最初から長いカテゴリ一覧を作ろうと思う人はいません。それは、一つひとつはもっともな判断の積み重ねでできあがります。「仕事」はクライアントが二社になった時点で足りなくなり、クライアントAとクライアントBに分かれます。クライアントAの数字も、半分が打ち合わせで半分が実作業だと気づいた時点で足りなくなり、また分かれます。一ヶ月だけ続いたプロジェクトには専用のカテゴリが作られます。「仕事」に混ぜてしまうと、その月だけ見たかった数字がぼやけてしまうからです。プロジェクトは終わっても、カテゴリは終わりません。消してしまうと、すでにそこに記録されていた分の行き先がなくなるからです。

どの分割も、その場その場では正しい判断でした。問題は、計測アプリには「カテゴリを静かに引退させる」という仕組みがないことです。一覧が知っている動作は、増やすことだけです。一年経てば、地層のように一層ずつ積み重なった二十いくつの選択肢の中から選ぶことになります。どの層も単体では間違っていないのに、すべてがまだそこに残っています。

新しいカテゴリは、それより前の記録にも問いを投げかける

見落としやすいのはここです。一覧が長くなるコストは、一定の割合では増えません。カテゴリが三つなら、「あれは何だったか」に対するもっともらしい答えも三つです。二十あれば答えも二十あり、しかもそのうちのいくつかは今では重なり合っています。この一時間は「クライアントA」なのか、それとも細分化された「クライアントA:打ち合わせ」なのか。はかどらなかった午後は「雑務」なのか、新しくできた「雑務:クライアントA」なのか。カテゴリを分割した瞬間から、以降のすべての記録は前より細かい格子に照らして仕分けなければならなくなり、古い粗い区分に入っていた過去の記録は、いつの間にか実情に合わなくなります。後から「区別する意味がある」と決めた基準の下に、そのまま置き去りにされるのです。

これは一度の劇的な瞬間として表れるわけではありません。最初の月にはなかった、タップする直前の半瞬の迷いとして表れます。計測アプリは、まだ自分でも組み立てている途中の分類体系を、一日に何度も選び直すよう求めてくるのです。

いつの間にか、その日ではなく仕組みの世話をしている

ある段階になると、一覧そのものの手入れが必要になります。実は同じ意味だった二つのカテゴリを統合する。もう実態に合わなくなった名前を変える。春に終わったプロジェクトに属していた三つのカテゴリをアーカイブする。分割の時期を間違えたと気づいて、一週間分の記録を付け替える。これは実際の、意識的な作業であり、ツールについて、ツールの上で行われるもので、後で読み返すようなものは何も生み出しません。数字がこれ以上ずれないように保つだけです。時間の使い道を把握するための仕組みが、誰も意図していないのに、その時間の一部を自分自身のために使い始めています。

日誌にこのコストが積み重ならないのは、辻褄を合わせる必要がないから

書き留めた一行にはこの問題がありません。もともと何かを漏れなく分け切るつもりがないからです。記録に選ぶ色は、一つの文にゆるく貼るラベルであって、合計が狂わないためにその文を押し込まなければならない枠ではありません。六種類の異なる仕事を一年間ずっと「仕事」と呼び続けても、何も壊れません。それを合計して請求書を作っているわけではないからです。あとになって、ある週にどんな種類の仕事をしていたか知りたくなったら、十一ヶ月前に正しい枠をあらかじめ決めておく必要はなく、実際に書いた言葉を読み返せばよいのです。精度を担保しているのは言葉のほうで、色はあとで見つけやすくするための目印にすぎません。

だから、四十件目の記録も四件目と同じ一行で済み、四百件目も四十件目と変わりません。書き留めることとの間に、増え続ける一覧が立ちはだかることはありません。日誌はそもそも一覧を維持しようとしていないからです。

TimeMapについて

TimeMapが一行と色だけで完結するように作られているのは、意図的な制限です。色は会計ではなく装飾なので、一年を通して整合性を保たなければならないカテゴリの木はありません。生活が組み替わるたびに統合や改名が必要になるものもなく、後からの分割によって、以前の記録が静かに「間違った分類」になってしまうこともありません。同じ数色を何年も使い続けてもいいですし、思いついたときに新しい色を足してもかまいません。どちらを選んでも、すでに書いた記録に何かを求めることはありません。

計測が使うほどしんどくなるのは、あなたのせいではありません。その下にある一覧が、増えることしか知らない仕組みとして、設計どおりに動いているだけです。そしてその設計の目的は、積み重ねることでした。最初から一覧を維持するよう求められていない記録には、一日目であろうと千日目であろうと、その重みはのしかかりません。