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TimeMap / ガイド

メモアプリだけで一日を記録するのは、うまくいくのか

メモアプリはすでにスマホに入っている。一日に何十回も開いていて、新しく何かを入れる必要もなく、一行書くのにかかる時間もいつもの数秒のままだ。だから、記録専用のアプリを入れる前に、素朴な疑問が浮かんで当然だ。今使っているメモアプリのままで、だめなのか。実際にそうしてみる人は多い。そしてたいてい、うまくいかなくなるのは書いている間ではない。数か月分をあとで読み返そうとした、そのときだ。

メモアプリが得意なのは「書き留める」ことで、「読み返す」ことではない

一行書くだけなら、一日目も、三十日目も、おそらく九十日目も問題は起きない。メモアプリは本来の役割をきちんとこなしている――思いついたことを、消えてしまう前に、ほとんど手間をかけずに捕まえる。これは本物の強みで、軽く扱っていい話ではない。

想定されていないのは、三か月後にそれを開いて「三月は仕事でどんな状態だったか」とか「今期、姉に何回会ったか」と問われることだ。メモアプリは、あとでそういう問いを投げかけられるとは知らない。ただ打った順にすべての行を保存しているだけで、それぞれの行には「存在する」という以上の情報は何もついていない。

一行一行に境目がない

一本の長いメモも、ばらばらのメモの束も、一日を扱う扱い方は買い物リストと変わらない――ただの文字列だ。火曜日の一行がどこで終わり、水曜日の一行がどこから始まるか、自分で改行や日付を書き添えない限り、区切ってくれるものは何もない。数週間もすれば、全体がひとつながりの長いスクロールに見えてくる――どの瞬間の話かも、どの分類の話かもわからない文が並び、たまたま書き留めた無関係な一言と見分けがつかなくなる。書いた瞬間は頭の中で整理されていたはずの構造が、画面の上には何ひとつ残っていない。

読み返すことと、探し出すことは同じではない

問題はここで表に出る。三か月たってから「この期間、あの友人に何回会ったか」と自問しても、メモアプリにできることはひとつしかない。最初から下までスクロールして、名前の入った行を自分で数えることだ。どの週がどの案件に占められていたかを知りたいときも同じで、全体を読み返す以外に方法がない。文書のどこにも「これはこの分類」という印がついていないからだ。情報自体はすべてそこにある。それを取り出すには、本来なら記録が肩代わりしてくれるはずの作業を、結局自分の手でやり直すことになる。

二つの期間を比べようとすると、事態はさらに悪くなる。四月の二週間と七月の二週間を公平に並べるには、ひとつながりの文書の中からそれぞれを見つけ出し、両方を頭の中に保持したまま、自分で比較するしかない。道具は何も助けてくれない。不可能ではないが、割に合わなさすぎて、実際にはほとんど誰もやらない。そして、その比較こそがそもそも記録を残そうと思った理由だったりするのに、静かに一度も行われないまま終わる。

問題は、本当に必要になる瞬間まで姿を見せない

書いている間はこの問題はまったく見えない。最初の一か月は快適に感じる。まだ「書かれるだけ」で、「読み返される」段階に入っていないからだ。そのつけは、実際に振り返る理由ができた最初の瞬間に回ってくる――誕生日をきっかけに去年の今ごろを思い出そうとしたとき、ある習慣が変わった気がするという漠然とした感覚、「あれ、これいつからだっけ」というふとした疑問。まさにその瞬間に、ただの文字の連なりは役に立たなくなる。そういう問いに応えられる形を、最初から与えられていなかったからだ。そしてそのときにはすでに、何か月分もの量がたまっている。

構造を一つ加えても、手間はほとんど増えない

解決策は、もっと多く書くことでも、もっと丁寧に書くことでもない。すでに書いているその瞬間に、ふたつの小さな情報を一緒に添えるだけでいい。いつ起きたことか、だいたいどの分類のことか。どちらも、その場で捉えるのに余計な手間はかからない――何を書いているかを意識せず知っているのと同じように、いま何時か、これがどの分類かも、考えなくてもわかっているはずだ。違うのは、その「わかっていること」を一行と一緒に残すか、打ち終えた瞬間に捨ててしまうかだけだ。

時刻と分類がそれぞれの一行にくっついて残るようになると、ただの文字のスクロールが、実際に使えるものに変わる。分類で絞り込む、日付に飛ぶ、二つの期間を並べて公平に読む。これは記憶量を増やすことでも、長い文章を書くことでもない。必要なのは、いつもと同じ数秒の一行を、あとの問いに応えられる形のまま残しておくことだけだ。

TimeMapが埋めようとしているのは、まさにこの隙間だ。一行の短い記録に、時刻とカテゴリの色が自動でついてくるので、あとから見返したときに現れるのは長い文字のスクロールではなく、カレンダーと分類の集まりになる。二つの期間を並べて眺めることもできるし、名前や話題も、周りをすべて読み返さずに見つけ出せる。

メモアプリは、いい一行を書くことを妨げはしない。妨げられないだけで、その一行の後ろに何百行も積み重なったころ、それをもう一度見つけ出す手助けはしてくれない――そして、それこそが本来、毎日を記録しておきたかった理由のはずだ。