TimeMap

TimeMap / ガイド

リマインダーは日々の記録を続ける助けになるのか

忘れることが問題だと思うから、毎晩九時にリマインダーを設定する。これで覚えていなくても大丈夫、のはずでした。二週目に入るころには、通知が来ても中身を読まずに消すようになっています。三週目には通知そのものを切ってしまう——もう何も意味を持たなくなった通知を切るときと同じ、ごく自然な動作として。記録もだいたい同じころに止まるので、リマインダーが習慣を支えていたように見えます。でも実際はそうではありません。リマインダーは、そもそも自分が抱えていたのとは別の問題を解いていただけです。

リマインダーは「決まった予定」向けで、記録は決まった予定ではない

通知が得意なのは、あらかじめ決まっている時刻に、決まっている場所へ人を連れて行くことです。フライト、薬、三時の電話。時刻はすでに決まっていて、通知はそこにぴったり合わせて鳴ればいい。ところが今日あったことを一行書くという行為には、そもそも「正しい時刻」がありません。夜九時四分に書くのと、六時四十分に書くのと、駅までの道すがら書くのとで、優劣はなく、今日は書かなくても実はそれほど問題ではありません。決まった時刻を持たないはずのことに固定時刻のアラームを付けても、やりやすくはなりません。むしろ、もともと必要のなかった締め切りが一つ増えるだけです。

通知はたいてい、ちょうどいい瞬間には鳴らない

特定の時刻にリマインダーを設定すると、たいていの日はほかの何か——食事中、会話の途中、ようやく座れた瞬間——にぶつかります。あとで、と思って消し、その「あとで」は結局来ないことが多いのです。たまに静かな瞬間にちょうど鳴ったとしても、別の問題が待っています。直前の二十分にとくに書くことがない場合が多いのに、通知は答えを求めてそこに居座っているので、「特になし」「いつも通り」と、とりあえず何か書いてしまう。この無理やりの一行は、書かないより始末が悪いものです。埋め草でしかなく、埋め草だらけの記録こそ、あとで誰も読み返さない記録であり、それこそが人が記録をやめる本当の理由です。

消す回数が増えるほど、ただの背景になっていく

最初の数回は、通知を消したことに気づいています。四十回目にもなると、バナーを読み終える前に指が先に動いています。これは意志の弱さではありません。何度来ても新しい要求をしてこない信号を、脳がそう扱うのは自然なことです。リマインダー自体は消えていません。ただ意識されなくなるだけで、それに頼っていた習慣にとっては、意識されないことは存在しないことと同じです。

習慣は静かに止まり、誰もそれを教えてくれない

ここがリマインダーの本当に厄介なところで、通知がない状態より始末が悪いのはこの点です。目覚ましを聞き逃せば、遅刻という形ですぐに気づきます。しかし夜の通知を四十回連続で消しても、その裏で習慣が数週間前にもう止まっていたことを、何も教えてくれません。ある日、記録を見返していて、説明のつかない三週間分の空白に気づいて初めてわかる、というのがよくある流れです。そこから再開するとき、たいてい抱えるのは「次はどうしよう」という好奇心ではなく、その空白への後ろめたさです。リマインダーは大きな音を立てて失敗するわけではありません。放棄されたシステムの多くと同じように、静かに、あとになってようやくわかる形で失敗します。

実際に一行を書き続けさせるもの

続くのは、たいてい通知のタイミングを工夫することではなく、記録することを、どうせやるはずだったことのすぐあとに結びつけることです。そうすれば「思い出す」ことが、一日のほかのすべてと注意を奪い合う独立したタスクにならずに済みます。パソコンを閉じるとき、コーヒーを淹れるとき、布団に入る直前。これらは忘れようがない行動なので、その直後の数秒に一行を書けば、それは一日がもともと迎えるはずだった切り替わりに乗っているだけで、通知の力を借りる必要がありません。こうしたきっかけは、繰り返されるバナーのようにはすり減っていきません。ほかの四十件の通知と同じ数秒の注意を奪い合う必要がなく、ただ一度、もともとそこにあった瞬間に起きるだけだからです。

もう一つ大事なのは、失敗するものが何もないということです。すべての日を埋める約束をしていない記録には、「通知を見逃した」ことに罪悪感を覚える理由がありません。空白は単なる空白であり、仕組みが壊れた証拠ではありません。締め切りをなくせば、リマインダーが本来守ろうとしていたものごと、守る必要がなくなります。

TimeMapについて

TimeMapはタスク管理もリマインダーの設定もしません。決まった時刻にアプリを開かせる通知は存在しません。思いついた瞬間にすぐ使えるように作られています。一行のテキストと時刻、カテゴリの色。カレンダーはいつでも過去の好きな日に戻って、そこに実際何が書かれていたかを確認できます。この習慣は、通知に気づかされるのではなく、自分で気づくことの上に成り立つように作られています。

もしリマインダーが効かなくなった経験があるなら、それはもっと大きな音の通知が必要だったという意味ではありません。そのタスクが、そもそも決まった時刻の上に置かれるべきものではなかった、というだけのことです。